情景描写に苦手意識がある。
 少しばかり用事があって、大阪へ向かう火があった。

 ままならない趣味のひとつにTRPGがある。最初に触れたTRPGは「サタスペ」というシステムで、これは……という、シニカルでカオスなとんでもない世界観が特色である。

 この、オオサカの世界にキャラクターを立たせる。ということ。  ふと出歩いたオオサカの地下鉄、その駅に日本刀を差したガスマスク少年だの、武装宇宙服の中年だの、天狗の面を付けた本物の天狗だの、  そういうものに会える世界を創造する。